たけしの家庭の医学では足のセンサーを活性化する方法を紹介していまいた。なんとその方法がボックスステップ。転倒予防には下半身の筋肉を鍛えるだけではダメだという。転びそうになったときにぐっと踏ん張る、一歩踏み出すといった行動が重要だという。この1歩を出すかどうかは足のセンサーがポイントになっているという。詳しく教えてくれたのは伊奈病院整形外科医の石橋秀明先生でした。
足のセンサーを活性化する方法はボックスステップ
そもそも足のセンサーとはなにか。足の筋肉のなかには葉っぱの形をした構造があり筋紡錘というのがあるという。これが足のセンサーで、倒れそうになったときにそれを感知して脊髄に信号を送るという。
そして脊髄から指令が来て瞬間的に足を踏ん張ることができるようになるという。脳まで信号は行かないとのこと。
ボックスステップ
足のセンサーを改善する簡単な方法はボックスステップでした。ボックスステップは歌謡曲の振り付けにも使われる足を交差させるステップ。
足を交差させることで体のバランスが崩れ足のセンサーが働き、その動きを繰り返すことでセンサー機能が高められるとのこと。
やり方は次のとおりでした。
- まずは足を肩幅くらいに開きます。
- 1歩目は右足を交差させるように左足の前に置きます。
- 2歩目は左足を交差させるように右足の横に配置します。
- 3歩目で右足を元のいちに戻します。
- 4歩目で左足ももとに戻します。
- この4歩がワンセットで1,2,3,4とお好きな曲に合わせて1日5分間行うと効果的とのこと。
足のセンサーの衰えの原因
この足のセンサーが衰えてしまう原因とはなにか。それには加齢と運動不足の2つがあるという。
加齢によって筋紡錘の数が減り、筋紡錘と神経の機能が衰えることと運動不足も関係しているという。
またマウスの実験では運動不足にしたマウスは筋紡錘の数が減ったという研究もあるとのこと。
足のセンサーが働く人とそうでない人の違い
60代以上の女性9人に集まってもらい足のセンサーと筋力を計測しました。9人とも筋力的は年齢相応という結果になりました。
次に足のセンサーの状態をチェックしました。その結果9人中4人の足のセンサーに問題ありという結果になりました。
筋電図系でバスの揺れからどのくらいたってから筋肉が反応するのかを計測。足のセンサーが正常な方はタイムラグが20分の1秒で反応しているのに対し、足のセンサーに異常がある方は0.22秒もかかっていました。
この差を生み出しているのが足のセンサーだという。筋肉の反応の速さ、センサーと神経の伝わる速さが転倒予防には重要になってくるということでした。
まとめ
ボックスステップは家の中でも簡単におこなえるので、体を適度に動かすことでリフレッシュもできるのでストレス解消の意味でもやっておきたいところです。