チコちゃんに叱られるでは、そば屋のメニューにカツ丼がある理由と一番最初にカツ丼を出したお蕎麦屋さんを紹介していました。よく考えるとなぜ別物なのにカツ丼があるのでしょうか。でもそこにはちゃんとした理由が存在していました。ちなみに、日本で最初にカツ丼を出したお蕎麦屋は三朝庵というお店です。
そば屋にカツ丼がある理由
刑事ドラマでも取り調べのときに容疑者にカツ丼を出すシーンがありますが、取調室の出前は禁止されています。
お蕎麦屋さんにカツ丼がある理由はそもそもお蕎麦屋さんが作ったからでした。
カツ丼は三朝庵というお蕎麦屋さんが発祥
そば研究科の前島敏正さんによると、カツ丼はお蕎麦屋さんから生まれ、早稲田大学の目の前にある老舗の三朝庵というお蕎麦屋さんがカツ丼の元祖とのこと。
このお蕎麦屋さんの創業は江戸時代(1860年頃)。早稲田大学の創設者の大隈重信もこよなくこのカツ丼を愛したそうです。
現在は5代目の店主がお店を切り盛りをしている。しかしながら、現在は人手不足のため閉店しているようです。
店主によると、カツ丼のコツとかはなく、ごく普通のカツ丼とのこと。
カツ丼が生まれたきっかけ
カツ丼が生まれたのは三朝庵の初代店主、加藤朝次郎さんのときだったという。
お昼時は目の前に大学があるので学生さんのおかげでおそばが大繁盛。
夜になるとそこは宴会客で賑わっていた。そこで出されていたのがとんかつでした。
当時、とんかつはめったに口にできない贅沢品でした。仕出し屋さんからとんかつをとって出していました。
ある日、貸切予定のお客さんが急遽キャンセル。ためとんかつが大量に余ってしまった。
そんな時、お客の一人が、とんかつを玉子丼みたいにそばのだし汁で煮たら美味しくなるのではないかと店主にアドバイス。
思い切ってそばつゆにカツを入れたまごでとじてみたところ、ものすごくおいしいレシピが出来上がっていました。
これがカツ丼の誕生でした。
まとめ
お客さんの思いつきで生まれたカツ丼。これが全国に広がって蕎麦屋さんにカツ丼が定番になったわけでした。