10月19日のチコちゃんに叱られるでは、漫画などで静かな場面が欠かれる時に「シーン」と表現する理由について取り上げていました。なぜシーンと表現するのかわかりますか?結論から言うと、実際にシーンと聞こえているからとのこと。
静かなことをシーンと言う理由
なんで「シーン」というのか。例えば、寒いギャグを言った時や静かな場面をシーンと表現します。あたかもシーンと表現するのが鉄板になっていますがどうしてなのでしょうか。
結論から先に言うと、実際ににシーンという音がしているからシーンと表現しているということでした。。
人間の聴覚に詳しい東北文化学園大学の和田仁教授によると、耳を澄ましてみるとひょっとしたらシーンと聞こえてくるかもしれないとアドバイスしてくれました。
最初に使ったのは手塚治虫
ところでこのシーンという表現を最初につかったのは誰なのでしょうか。
それは、漫画の神様と呼ばれている手塚治虫さん。ぐっちゃんという漫画の77話に出てくるとのこと。
さらに、夏目漱石や志賀直哉といった文豪も静かなことをシンと表現したそうです。
シーンの正体は外有毛細胞の振動音
そもそも、シーンの正体とは何なのでしょうか。人間はの耳は空気の振動を音として感じ取っています。
耳に入った振動が鼓膜を揺らし、その振動が蝸牛(かぎゅう)という場所に伝わり、ここで空気の振動を音として認識するために電気信号にして脳に伝へます。
その際、重要な役割を果たしているのが蝸牛の中にある外有毛細胞がです。
この外有毛細胞は毛を揺らしながら大きな音を小さく、小さな音を大きな音にして伝えています。
うるさいパーティー会場などでも会話ができる理由は、この外有毛細胞のおかげです。
外有毛細胞は1秒間になんと2万回も振動しているそうです。また、外有毛細胞は静かなときも小さな音を増幅しようとして休まず24時間動き続けています。
静かなときでも、この外有毛細胞が音を探して絶えず動いているので、その振動音が聞こえてシーンと表現するようになったのではないかということでした。